映画「退屈なエンドロール」
ひねくれた奴だな。
面白いと言われるカテゴリーから離れ、面白くなるとされる手法を排除していったら、一体何が出来上がるのか。
そりゃ、考えるのは自由だけど、実際にはやらんだろう、誰も。
なに、やっちゃったの? 撮っちゃったの? なんで本当に撮っちゃうんだよ……しょうがねえな。観るよ。観るしかねえだろ。
大好きな作家・井上テテさんの新作。
それはなんと「映画業界の私達にとっては普遍的テーマの会話劇」なのだった!
「つまらん映画は詐欺罪!」あいたたたー!!
私達の人生の「死角」を軽妙洒脱に描くのはどきどきするからやめてほしい‥と思いながらも
ラストの名曲までイッキ見してしまうすごい構造の作品。
恐れ入りました!テテさん!
いつでも戦闘服を着た状態が求められる現代社会
強い心を持つことが美学とされるけれど
傷ついた自分を受容できるようになれました
エンドロールのあと
私の明日がしずかに動き出す
やっぱり映画は人と人を繋ぐ接着剤
私がこんなにも映画を愛する理由を
また一つ確かに思いだした時間です
Trailer
予告篇
Story
物語
映画のエンドロールを映画監督の加賀美久美香が映画館で見ている。
その映画は自分で作った映画だ。客席はガラガラ。
数少ない観客がエンドロール中に帰って行く。
久美香はショックを受けつつも映画館の近くのタコス屋へ。
そこではサラリーマン·菅沼修二がタコスを美味しそうに食べている。
菅沼との出会いにより久美香の気持ちは次第に変化していく。
Staff
スタッフ
監督・脚本
井上テテ
1978年10月11日 千葉県生まれ。
2005年、自ら脚本·演出·出演の舞台を始め、
2015年劇団マカリスターを 立ち上げる。
同年、井上氏が脚本演出を手がけた舞台を堤幸彦監督が観劇し、
映画「イニシエーション·ラブ」の脚本に抜擢され映画脚本家デビュー。
現在、テレビドラマの脚本を多数担当。
またヒーローショーの脚本・演出も手掛けている。
本作が映画監督デビュー。
【代表作】
<映画>
・「イニシエーション·ラブ」脚本 (主演·松田翔太、前田敦子)(監督·堤幸彦) 他
<ドラマ>
・Lemino「アクトレス」脚本(主演:森田ひかる) 脚本
・毎日放送「あせとせっけん」(主演:佐藤寛太/大原優乃) 脚本
・テレビ東京土曜ドラマ24「マッサージ探偵ジョー」(主演·中丸雄一) 脚本
・スーパー戦隊シリーズ「宇宙戦隊キュウレンジャー」「魔進戦隊キラメイジャー」
「ヨドンナ」脚本
・世にも奇妙な物語‘21「スキップ」(主演·赤楚衛二)脚本 他
【舞台】
・「天才てれびくん the STAGE~てれび戦士 REBORN~」 演出
・「六番目の小夜子」(新国立劇場小ホール) 演出
・「精霊の守り人」(日生劇場) 脚本
・スーパー戦隊シリーズ·仮面ライダーシリーズヒーローショー脚本·演出 多数
【LIVE】
・「超英雄祭2023」(横浜アリーナ)総合演出
リレコーディングミキサー
原口崇正
音響効果
得永大嵩
グレーディング
長谷川将広
スタイリスト
村瀬昌広
ヘアメイク
小坂美由紀
宣伝デザイン
中村友理子(HOOH)
プロデューサー
広山詞葉 百瀬龍介
撮影
萩原脩
照明
堅木直之
録音
寒川聖美
美術
上田令
編集
高階匠